まるでブログ

遅れてたレポート

行動保守動向レポート、2014年1〜3月分をようやくアップ。要約は以下の通り。 2014年1〜3月期の行動保守の活動(街宣およびデモ)は107件だった。これは前年同期比で11%の増加である。 活動件数増加の主な要因は東京と大阪での街宣の増加で、特に3月が著し…

1月17日に

(数年前に書いたものを転載。阪神淡路大震災は、僕にとってはとても個人的な経験だった)======兵庫から引っ越して住んでいたので、僕は、直接被害にあったわけではない。 朝、寝ているときにすごい揺れが襲ってきて、それでもテレビで速報をちょっと…

ソウルにおける日本、のようなことなど

ソウルにまた行ってきた。実は、僕はここ何年も韓国に行き続けていて、初めて行った2006年以来、この7年で7回目の渡航になる。なぜそんなに何回もいくのか?僕は特に韓国のどこが好き、というわけではない。タレントさんとかでも特にファンはいない(「イ・…

やっぱり今のポルノは問題があると思う

昨日から会田誠の作品展への抗議について考えている。主に表現の自由という観点からあれこれ書いているのだが、それだけでよいのか、という問題は残る。確認しておくと、僕は表現は基本的に自由であると考えていて、それが大規模に流通するような場合に、公…

文楽:忠臣蔵の感想

11月に文楽:忠臣蔵の通しを見にいった時の感想。フェイスブックより転載。======昨日の文楽でとても印象に残ったのは、「嘘のつき方」の細やかさだ。文楽はもちろん、人間が人形を操り(また別な一人の人間が全てのセリフを発声して)表現しているわ…

レ・ミゼラブル映画版の感想

「レ・ミゼラブル」の映画版を見てきた。ツイッターで書いたのとほぼ同じなんだけど、一応まとめて転載。僕は「レ・ミゼラブル」のミュージカルの大ファンで、たぶん9回くらい見ている(小説も読んだ)。それが映画化されるということでちょっと心配と、ミ…

左派ってこれからどうするのか

選挙の前後に「左派(左翼)のこれから」についていろいろツイートしていた。ちょっといじったら一つの文章になりそうだったので、まとめ。 8−90年代の個人主義(というか、反集団主義)的なムーブメントが共同体主義をへて排外的なナショナリズムにつな…

文楽みてきた

(11月10日に大阪の国立文楽劇場(大阪市立でないことは強調しておきたい)で、「仮名手本忠臣蔵」を見たときの感想。フェイスブックに書いていたのだけど、こちらにも転載)昨日の文楽でとても印象に残ったのは、「嘘のつき方」の細やかさだ。文楽はもちろ…

環境と分断

環境問題と市民の連帯 ついこの間であり、無限に遠い過去でもある今年の3月上旬まで、僕にとって環境問題は人々を連帯させる魔法のキーワードだった。もちろん、現実世界では様々な利害関係とか成長によって解決される問題とかがあってそう簡単にはいかない…

リスクに支配される社会(試論)

突然、僕らはリスク社会の姿を知ることになった。地震に理性を揺さぶられ、津波に心から怯え、被災された方々とともに寒さに震え、生存者の救出を信じ、把握できないほどの数の物故者の冥福を祈ろうとする間にも、そいつが襲いかかってきた。 それは、今まで…

一年後にエルサレム賞がらみのことなど

一年というよりはもうちょっと経っている、というのが僕の実感なのだけど、振り返りの記事を書いておられたので、色々思い出して。僕はこの件に関して、何本かの記事を書いた。メインに位置付けていたのは、 この記事「春樹イスラエル再話」と、 この記事か…

科学関係の予算について

もし、本当に効率の良いお金の使い方をしたいのなら、政府は欧米の学者の研究に巨額の補助を出すべきだと思う。 彼らは英語、フランス語、ドイツ語などの国際科学の公用語を自由に使いこなして研究発表ができるし、日本にはない世界トップレベルの教育機関で…

そりゃ詐欺じぇねえか?水道水販売

うちは毎日新聞なのだけど、昨日の夕刊(大阪本社版)の2面に、ちょっと妙というか、何とも興味深い記事が載っていた(おそらくこのコラムはネットにはアップされていない)。「ボトル入り水道水の"秘密"」というタイトルで、書いているのは阪大教授の那須正夫…

知らないから勉強します、について

以下、単なる個人的偏見なので、「俺の意見は違う」という人にはあらかじめ謝っておく。すみません。というわけで好きなことを書くが、またしても表題のようなことを書いて、歴史修正主義について語っている人がいるらしい。で、それについてこの記事「“単に…

速報、村上春樹スピーチ、オフィシャル版リリース

イスラエルの新聞、ハーレツ紙に村上春樹のエルサレム賞受賞演説の全文が出ました。Always on the side of egg :by haruki murakami署名入りですので、これがオリジナルという扱いになると思います。これで、どのソースで何が含まれる、というような問題は全…

村上春樹受賞演説のオリジナルがみつからない

とりあえず、熱。出すぎやろ。というわけで、昨日から寝込んでしまっていて、何も思うようにならない。なので速報だけ。受賞演説については、エルサレム・ポストの記事が一番詳しいとみなされているようで、ガーディアンの記事もそれに準拠している。全体と…

ギヴ・ピース・ア・チャンス

冷静になるように努めている。というか、冷静でない状態になる理由はない。自分が攻撃されたわけではないし、友人や知人がそうなったわけでもない。ただ、悲しみのようなものがある。 自分の信念を披瀝しただけなのに、高圧的な押し付けをしているとか、自己…

ハアレツ紙のひとつの側面

そろそろ本当にパレスチナ側の資料を集めようと思いつつ。検索していると、ガザで取材をしている唯一のイスラエル人記者という人がいる。その人、アミラ・ハス記者はもちろんイスラエル軍・政府に対して批判的で、そういう趣旨の記事をいっぱい書いている。…

村上春樹を愛するみなさん、ちゃんと寝ていますか?

戦死するなら図書館の前がいい、とずっと思ってきた。そんなことを考えるのはアシモフの『銀河帝国興亡史』の影響なのだけど、図書館防衛軍に加わり、反知性主義的な敵軍と戦うというのは僕にとってのロマンのひとつである。 それとも、その場に至ったらため…

イスラエルに住んでいる人の日記

さっき、エルサレムのブックフェアについて検索していて見付けた。すごく複雑な気分になる。すごくすごく。この女性のバックグラウンドについては良くわからない。どうやらイスラエルの大学で日本語を教えている人らしく、徴兵されて軍隊にいる息子さんと、…

エルサレム賞に関してもう少し

ところで、僕はエルサレム賞に関して、何を知っているだろう? それがイスラエル最大の文学賞であり、イスラエルの有力新聞とかが噛んでいて、エルサレム市長とかも列席する中で授与されるということだけだ。言うまでもなくエルサレムはパレスチナとイスラエ…

トラックバックありがとうございます

すごく高いレベルでの考察を公開されている記事からトラックバックを貰ったので、いったいどこで言及してくれてるんだろうと思って嬉々として読んでみたら、「臆することなく無視すべき低レベルなやりとり」の例として引用してもらっているのだった。えーと…

春樹イスラエル再話

もう随分昔に読んだので出典をすっかり忘れてしまったのだけど、田辺聖子がある女性について憤慨を込めて書いていたことがある。定年退職することになったその女性へのプレゼントを相談されたので大胆な案を提示したところ、相談してきた若い男性たちが「い…

村上春樹さんがエルサレム賞を受賞

正直なところ、僕は最近ではあまり熱心な村上春樹読者ではない。とはいえ、ご多分に漏れず、若いころは相当熱心に読んだ。で、当たり前だが、彼はこの時期にイスラエルの文学賞を受けることの意味を(まして授賞式に出席すると公言することの意味を)考えて…

理由はないんだと思う、簡略版

ああ、駄目だ駄目だ。これではかえってわかりにくい!ってことでこの記事の簡略版。「はてサの皆様に質問がございます。」http://anond.hatelabo.jp/20090107103438 皆様なりの思うところがあり、弱者保護の拡充、体制の変革を求めていらっしゃるのでしょう…

理由はないんだと思う

これ↓に答えるとはてな左翼ということになるのだろうか、とおののきつつ。 はてサの皆様に質問がございます。http://anond.hatelabo.jp/20090107103438 皆様なりの思うところがあり、弱者保護の拡充、体制の変革を求めていらっしゃるのでしょう。では、その…

やっぱり革命では?

左翼のマンガ批評家さんが資本論の漫画版に悩む。 don-truste2bad@k.vodafone.ne.jp それはおそらく、たとえ解説書であっても『資本論』の内容にふれたとき、常識を覆してしまう爽快感があるんだけども、この本にはそれがない、とぼくは思うのだ。「常識を覆…

年の瀬の名言

http://dainagon-end.at.webry.info/200812/article_2.html われわれは、不安定な雇用というものを制度として認めた以上、その対象者には、むしろ正規つまりは常用の労働者以上に、手厚い社会保障が必要になるはずだということを予測し、また、用意しておく…

「絶対的真実はない」について

僕が愛読しているブログには理系の人のものが多いのだけど、この人もそうなのかな?と思う。 http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20081207/p1ここでは、「絶対的真実」というのは、無根拠、無前提に正しい、という意味で使われているみたいだ。だから「絶対正し…

ポストモダン、ポストモダン…

よせばいいのに、ポストモダン系の人が南京大虐殺とかの歴史修正主義マターに知的相対主義で突撃して、案の定反発くらったのに定型的に逆ギレして、プチサイエンスウォーズみたいになっているという話。(ひとつの典型として、ここhttp://d.hatena.ne.jp/Dr-S…