2008-01-01から1年間の記事一覧

やっぱり革命では?

左翼のマンガ批評家さんが資本論の漫画版に悩む。 don-truste2bad@k.vodafone.ne.jp それはおそらく、たとえ解説書であっても『資本論』の内容にふれたとき、常識を覆してしまう爽快感があるんだけども、この本にはそれがない、とぼくは思うのだ。「常識を覆…

年の瀬の名言

http://dainagon-end.at.webry.info/200812/article_2.html われわれは、不安定な雇用というものを制度として認めた以上、その対象者には、むしろ正規つまりは常用の労働者以上に、手厚い社会保障が必要になるはずだということを予測し、また、用意しておく…

かなり完璧な一冊

くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4)作者: エリザベス・ムーン,小尾芙佐出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (59件) を見るこれはすごい。鋭く、深く、細かく、暖かく…

教室というフレーム

博士課程に上がったばかりのころだからかれこれ10年くらい前のこと、「開かれた学問の場」に参加したことがある。 それは、できたばかりの市民団体の学習会で、あまりテーマを限定しないでマルクス主義とかポストモダンとかを読み返してみようという集まりだ…

ちょっと格好悪いかな。難しいけど

もちろん、僕も学生を激しい口調で怒ったことはあるし、成績判定をめぐるやりとりでトラブルになったこともある。だから本当に何とも言えないのだけど、この話。 ・次は、トラメガを持って東工大に行きます http://d.hatena.ne.jp/toled/20081213/p1 ・東工…

「絶対的真実はない」について

僕が愛読しているブログには理系の人のものが多いのだけど、この人もそうなのかな?と思う。 http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20081207/p1ここでは、「絶対的真実」というのは、無根拠、無前提に正しい、という意味で使われているみたいだ。だから「絶対正し…

ポストモダン的南京大虐殺研究

ブクマがすごいことになっていて、まあ、このままにしとけば格好もつくのだけど。ただ、単純なるポストモダン叩き路線、というのもに違和感はあって。なので、ピントが変にずれるかもしれないのけど、少しだけ、ポストモダンのための言い訳みたいなものを。…

ポストモダン、ポストモダン…

よせばいいのに、ポストモダン系の人が南京大虐殺とかの歴史修正主義マターに知的相対主義で突撃して、案の定反発くらったのに定型的に逆ギレして、プチサイエンスウォーズみたいになっているという話。(ひとつの典型として、ここhttp://d.hatena.ne.jp/Dr-S…

オレはイヤだよ

いや、これは名言やなあ。 確かに多くのシマウマはジャッカルに食われているね。でも、オレは食われるのイヤだよ。http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20080910/p2 もちろん、実際には「イヤだから」ではどうしようもない場面はいっぱいあるわけで、そこではある…

また首相辞任

ねえ、選挙しようよー

言い訳ですか…

あれをやって、今さら言われてもなあ。

今後の大学

さて、関係者以外はほとんど誰も知らないことだが、今、全国の短大や非有名系四大の経営を支えているのは保育・幼児教育系の学部学科である。保育士や幼稚園教諭になりたい、という学生がどんどんやってきていて、そういう学部・学科だけ(ではないが印象と…

遺跡気分

土曜日は某研究会の日であった(もちろん「都合で」4時ごろ退席)。 報告者さんはまだ現役の院生の人で、なんだか僕の関心領域に引掛ってこないでもない論題だったので、調子に乗ってコメントなどをしていたのだ。で、月曜日に帰ってきて(その間どこに行っ…

ちょこっとガンバがらみ

スポーツというのは残酷なものだ。そのように残酷なスポーツに立ち向うには、逆にスポーツを残酷に扱うしかない。殴られたらすぐに殴り返すのだ。村上春樹『Sydney!』

謝罪のおかしさ

謝罪の偽装という記事。わかりやすい。

どうでもいいことは

最近、どうでもいいことは書かないことにしてるので、書いてないってことはどうでもいいと思ってるってことなんだな、と思ってもらえるとありがたいが、って誰に対するメッセージなんだこれ。まあ、やりたい奴はやればよく、文句を言いたい奴は言えばよく、…

小姑的嫌らしさ

小姑的嫌らしさっていうのが世の中に蔓延してるなー、と思う。まあ、昨日某所で「違和感ランキング」みたいなのを見ての感想ですけど。日本語で言えば良いと思うビジネス用語、みたいのがあったんだけど、例えば「コプライアンス」だって「法令を遵守しまし…

ちょっと文脈は違うけど

この話は共感。僕はほぼこの線で考えてきたと思う。ルールで縛って、それで終りじゃない。相手は人間だし、それを何とかするには人間として付き合っていくしかないのだ。 一つの原因を潰せば、起きなくなるなんてことはありえない。でも、もしかしたら、一つ…

「可能性がある」

この記事の話。理系のほうだと勝手が違うし、文脈がわからないので何とも言えないのだけど、僕がいる社会科学の世界では、「可能性がある」はそういう風には使ってないかもしれない。僕の知るかぎり、「可能性がある」は大体次のふたつのどちらかの意味で使…

紀州徳川家のこと

昨日、「篤姫」で徳川慶福が出てきたからかと言うと全くもってそうなのだが、紀州徳川家のことをちょっと考えた。大体、僕らの司馬遼太郎的幕末史でいうと、紀州徳川家っていうのは単なる脇役にすぎない。坂本竜馬に海難事故の賠償金を脅し取られる話が出て…

mixiニュースをカットアップ

以前、バロウズのエッセイを読んでいたら、カットアップの話が出てきた。任意の一日の新聞を選んで適当に切り取り、貼りあわせて意味のある文章があらわれるか実験してみるというのだ。 バロウズはこの手法にある種の予言効果があると言っているのだが、要す…

ブラジルで非接触部族の映像が公開

このニュースの元記事(英語)を発見。これ。この前までレヴィ=ストロースの資料を調べたりしていたので、何か、すごい感慨がある。体を赤く染めている人と黒く染めている人がいるのは役割の違いなのかな、とか、建物がいくつもあるっていうのは、半族がいくつ…

色々あるので託してみる

最近しみた記事。 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080522/p1 http://d.hatena.ne.jp/t_kei/20080516/1210869250 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080527/p1

共著が出た

売れないと思う。

ひとり暮らし

僕は一人暮らしをしたことがない。ということを言うと、さっそくに管理能力から家事一般、計画性から責任感に至るまで、激しい攻撃を仕掛けてくるのが、一人ぐらし経験者の不思議なところである。一人ぐらしをした人が複数いれば、必ず即席の同盟が発生する…

新型インフンエンザの恐怖

この記事を見て「きょええ」と。特に、 過去、自然界に存在した鳥インフルエンザウイルスはすべて弱毒型で野鳥を殺しませんでした。今回の強毒型ウイルスは野鳥も殺します。それだけではなく、ほとんどのほ乳類に感染して死に至らしめます。当然、ヒトも例外…

mixi

どっちでもいいことは書かないことにしたら、ほとんど書くことがなくなった。要するに離人症気味なんだけど、たまにはこういうのも良いかなと思う。

フランスは黒いと思う

拉致、仏で異例の報道=「悪夢」と反響呼ぶ。mixiとかを見た限りでは、「あの人権大国おフランスにも衝撃が!」的な反応が多いのだけど、どうなんだろうか。もちろん、フランス国内の様子なんかはわからないわけだけど、一介の素人としての知識で言えば、フ…

大阪市西成区の平均寿命って…

男性の平均寿命では大阪市西成区が最低、というニュース。うーん、意味があるのかどうかは微妙。ごく大雑把にいうと、平均寿命は年齢ごとの死亡率を合計して計算される。ある年の0歳から1歳の死亡率、1歳から2歳の死亡率…58歳から59歳の死亡率、というふうに…

正義はなされたのだ、もちろん

異常な人は異常なことをすることによって異常だと判別される。殺人は異常なことだし、自分の行為をわけのわからない論理によって正当化することは異常なことだ。ならば、わけのわからない論理によって殺人行為を正当化する被告は異常であり、そのような人物…