大阪市西成区の平均寿命って…

男性の平均寿命では大阪市西成区が最低、というニュース。うーん、意味があるのかどうかは微妙。

ごく大雑把にいうと、平均寿命は年齢ごとの死亡率を合計して計算される。ある年の0歳から1歳の死亡率、1歳から2歳の死亡率…58歳から59歳の死亡率、というふうに計算して合計していき、それが50%に達したところが平均寿命であると、そういうわけだ(実際には計算方法も用語も違うのだけど)。

従って、ある年齢集団の死亡率が高いと、その地域の平均寿命が下るのは当然である。この場合、その人たちがそこで生れ育ったのか、外からハイリスクの人が転入してきたのかは問われない。言い換えると、西成に住むと寿命が縮まるという可能性と、西成は他所から排除されるような人を受け入れているという可能性の両方があって、そのどちらかは(この統計数値からは)解らない。

確かなのは、西成では他よりも高い比率で人が亡くなっているということで、それだけだ。それは理解しておいたほうが良いことだと思う。