まるでブログなかパレ!

昨日は「Osaka Against Racism! 仲よくしようぜ!パレード」に参加してきた。約600人が、御堂筋を淀屋橋から難波まで歩いた。終了直後の僕のツイート。

個人的にぐっときたのは楽隊から全然練習してなかったアリランが綺麗に流れたときと、参加者の人の一人が掲げておられた荊冠旗をみたとき。 あれはやばかった。差別とか、誇りとか、そんなことを考えて泣きそうになった。そして、頑張ろうと思った。参加してよかった。

本当に、ありがとう。

しかし、これだけでは何の事かわからないと思われるので、今日になって振り返った連続ツイートを以下に再掲。

もう、僕にとってはいかにナガク(法螺貝)を鳴らすか、という勝負だった。結果的には惨敗だったけど(ちゃんと鳴ったのは心斎橋手前での一回だけ)、まあそれはよかろう。幼稚園の運動会から始まって、身体を使うことがまともにやれた試しはないんだから(でもみなさんにはゴメン)。
今回の朝鮮王朝音楽隊は先週の火曜日に結成され、練習5日で本番に挑んだという、大変に大胆なあれだった。総指揮のSさんの情熱、音楽の才能にあふれ、努力を惜しまないメンバーの尽力で実現できたと思う(僕は才能の面でも努力の面でも例外だが、それはともかく)。 メンバーは、在日コリアン、韓国人、日本人と多様、職業も学生、実務家、大学教員、非正規と多彩だった。ある意味で、今回のパレードの趣旨を象徴するような構成だったと思う。
音楽面での貢献はいまいちだったので、途中から「いかにそれっぽく見せるか」ということを意識して歩いた。景福宮の衛兵交替みたいな、周囲の視線は意識しない、という感じ。やってると「日本の警察が速く歩けっていうのなんか関係ないな」という気分になってきて、我ながら可笑しかった。
今回のパレードでは、僕のような日本人が韓服を着て歩いたり、在日の人が浴衣で参加したりしてた。僕は、前は自分の民族の衣装でないものを着るのは倫理的にどうなんだろう、と思ったりすることがあったのだけど、やってみて良かったと思う。服の着方、紐の結び方、いろんなことが経験できたし、なんか、気持ちもわかった。「その人の靴を履いてみる」じゃないけど、そしてそんな形式だけのことが問題を解決するなんて言うつもりはないけど、ああいうのは悪くないと思う。
そして、そのうえでアリランのことがある。時々、楽隊からアリランが流れていたのを耳にとめてくださった方があるとうれしいのだけど、実はあれはちゃんと練習したのではない曲。ウンラという楽器を手にした在日コリアンのメンバーが、「あ、これ朝鮮の音階やん」といって、練習の合間に音を探り出して作ったナンバーなのだ。伝統や文化の重みを感じた出来事だった。そして、気分的には、みんなで合唱したかった。
そしてもちろん、裏方をやってくださった方々に感謝。メンバー集めから荷物の運搬、歩きながらの給水、冷却(!)まで、色々なことをやってくださった方々のお蔭で最後まで無事に歩けた。朝鮮王朝音楽隊は、そうやってかかわったみんなの作品だったと思う。そこに居ることができて、幸せだった。
最後に、「お、次はやってみたい」と思っておられる方へのtips。

  • あの衣装、見た目ほどは暑くありません。でも暑そうにしてるとみんなが親切にしてくれます。
  • 帽子は風が吹いてくると飛びそうになります。紐は耳の前に出した方がいい気もしました。
  • 靴は26.5のワンサイズなので、マイブーツでの参加もいいかもしれません
  • なぜか靴下が猛烈に汚れます
  • 靴は左右があります。注意しましょう(僕は両足に右用を履いてしまって、それで3.5キロ歩きました)

以上です。それにしても面白かった!


あと、リンクをいくつか。
映像つきのまとめ http://matome.naver.jp/odai/2137379539235741001?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
togetter http://togetter.com/li/533631
朝鮮王朝音楽隊の動画 https://www.youtube.com/watch?v=AB12SeK5_OA&feature=youtube_gdata_player