拷問は間違っていると思った

昨日、NHKでアメリカの局が作った『闇へ』というドキュメンタリーをやっていた。アフガンとイラク、そしてグァンタナモでの、米軍が行った拷問の話し。
印象的だったのは、拷問に拠って得られる情報の多くが役に立たないというくだり。拷問を受けると、人は「尋問者が聞きたそうなストーリー」を喋ってしまうらしい。
たぶん、「セントラルパークに爆弾が仕掛けられていて、場所を知っている奴からその場所を聞き出す」というような、かなり事実関係がはっきりしている場合には拷問が役に立つ場合はあるが、「フセインアルカイダを援助していたのか」というような、全くの未知の分野の情報が得たい場合には、痛めつけても役には立たない(むしろ、尋問者に迎合する形ででっち上げられた嘘の情報が出てくる)ということなんだろうな、と思う。

番組に出てきた尋問の専門家によれば(米軍で拷問を行ったのは速成訓練を受けた素人だった)、時間をかけて信頼関係を築き、じっくりと話を聞きだすのが結局一番効果的なんだそうだ。なるほど。